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時合は鳥に聞け

知らない釣り場に行くと、地元の長老達のアドバイスが何より頼りになるし、安心する。

「ここはね、5時頃になるとアジが回ってくるよ。」

「そこで、もう少しやっててみな。メジナが湧いてくるから。」

本当にそうなるから凄い。自然相手だから長い経験が何よりも勝る。

でも誰もいない場所や、時合を見極めるには鳥に聞くのがいい。

回遊魚狙いにはナブラやそれを追う鳥の群れ(いわゆる鳥山)が最高のサインであることは誰でも知っている。でも、それ以外の鳥もちゃんと釣りに有効なサインを出していると感じる。

釣り場にはトンビやサギがいる。彼らが釣師の周囲に群がる時は、型はともかく釣れることが多い。彼らは上空から魚の状況を見極め、我々が釣れることを予見し、釣った雑魚を頂くチャンスを待っていると思われる。

実際、釣れない時間は彼らの姿がほとんどなく、釣れ始める時間になるとどこからともなく飛来し、いつのまにか我々の周囲でちゃんと待っている。

鳴き声もきっと意味があるようで、

「こいつら釣るから集まれ~」と仲間に声掛けしているに違いない。

周囲の人が釣れだして自分が釣れないと、

「ねえ、まだ?」

「釣れないの?アンタ下手だねぇ」

と言われているようでプレッシャーがかかる。

そしてようやくヒット!すると間合いをつめて近づいてくる。

「お!釣れたかい!小さいだろ、ソレくれよ。」

とつぶらな瞳でねだられる。

 

先日もまさにそんな感じだったので、感謝の意を込めて彼らに木っ端グレを贈った。

 

 

 

 

魚が釣れない理由

チヌ(クロダイ)を求めてガイドブックに従い三浦方面に向かった。
やってきたのは神奈川の景勝50選にも指定されている立石にある地磯「梵天の鼻」。

tateisi

朝6時に来たが既に先客が左側の釣り座でウミタナゴとベラを釣っていた。
なので、右側の方へ移動していると背後から足早に近づいてくる人影。
地元のベテランらしい高齢の方だったが、挨拶もそこそこに「あそこでやっていいですか?」と聞いてきた。

たぶんそこがポイントなんだろうと思ったが、初めての場所だしダメとも言えなかったので「いいですよ」と応えた。
ベテランはすばやくポイントに竿を置いて場所を確保すると安心したのか、「俺はここに50年通ってるんだ。ここは狭いけど3人から4人入るんだよ」と言葉が饒舌になった。

絶好のポイント?らしき場所を先取りされたので、空いた場所で竿を落とした。
一投目で大きめなベラが掛かり、幸先の良いスタートを切ったと思ったが、、、その後はゴミが釣れるだけでアタリはゼロ。

隣のベテランはグレ(メジナ)をテンポよく上げ続けた。

でも、まあいいさ。俺はチヌ狙いだし・・・と粘っても反応が無い。

釣り座はわずか2mしか離れていないのに、釣り開始から4時間経つと釣果は歴然。

「ここはタナゴと木っ端グレしかつれないよ。チヌは昔の話さ。」と聞かされさらに戦意喪失。。

こうなりゃメジナでも何でも構わないとタナを変えたり、向きを変えたり、更にはベテランの反対側に移動して連投するもゴミとフグだけだった。

十分釣ったからなのか、それともヤケ糞ぎみの自分の心中を察したからなのか、ベテランは昼になると「ここでやるかい?」と声を掛けると、納竿しはじめた。

場所を変わり、竿を落とすと一投目で木っ端グレが喰いついてきた。その後2時間でグレが7匹。
わずか数メートルの差でこれほど釣果が変わる自然の不思議さ。

でも、最後までチヌは現れなかった。

魚が釣れない理由はシンプルで、エサを含めた「仕掛けが合っていない」か、「その場所に魚が居ない」かのどちらかだろう。だから仕掛けとエサを変えて釣れないなら場所を変えるしかない。魚を採るプロの漁師でさえ、魚群探知機を頼りに大海原を右往左往するのだから当然かもしれないが、気の長い人は釣れない場所を何故か変えようとはしない。

5月とは思えない日差しの強さと気温の中、早朝から釣っていると流石に疲れた。メジナもある程度釣ったので竿をしまっていると背後から若い男が、

「あそこでやっていいですか?」

発電所で大物を狙う

沖磯でも15度以下になる寒い時期に水温の高い場所といえば発電所。
発電所の周辺は、発電所が放出する温排水によって海水が温められるため、魚の居付きがいいと言われる。そこで昨年の暮に川崎にある扇島火力発電所の近くにある東扇島西公園に行ったが、温排水の効果は無いようで釣れている人はいなかった。

そこで今度は横浜の南横浜火力発電所の隣にある磯子海づり公園に行ってみた。

磯子海づり施設
祝日ということもあり、施設の内外では多くの釣り人がいたが、釣果はかなり渋い。何十人も釣り人がいる中で、釣れている人は3名程度。
どうやらここも温排水の効果は無いようだ。聞くところによれば釣り場の裏側に排水口があるらしく、そこは立ち入り禁止区域。

早くも期待はずれかと思いつつ竿を出した。すると、ここでさらに問題が起こる。ここは通路が狭く、後ろは金網があるため、釣果があったとされるトリックサビキをやろうにも5mの竿ではやり辛くてしょうが無い。
我慢して1時間ほどやってみたがまったくアタリは無いし、オキアミも食わない。

せっかく横浜まで来たのに・・・ボウズの予感。
気が短い性分だから、500円も払った入場料は無駄になるがさっさと出た。

車を走らせ発電所門前で多くの釣り人がいる場所に移動。
さっそく釣果を聞いてみる。でも、ここも渋い。遠くでボラが太公望をあざ笑うかのように飛び跳ねていた。

しょうがない、今日はボウズ覚悟でここに骨を埋めようと腰を下ろす。
ところが、海水をバッカンで汲み上げるとなんとなく温かい。聞くと遠くではあるが排水口は見えるところにあった。これはもしかして・・・?

まもなく日が暮れ始め、ほとんどの人が帰ってしまうと、対岸の夜景がキレイ♪
一眼で撮影してる女性もいたほど。(釣りガールではないw)

securedownload (1)※ケータイ撮影だから荒くて伝わりません。。

 

しばらくはアタリ無しがつづく。

あぁ・・今日はボウズかと、諦めてかけていた頃、ついに今日の一発が・・・

キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

今までで一番型の良いメバルちゃん24cmです。
仕掛けはメバリングロッドにオキアミを付けてガン玉Bで落とし込んだ。

メバル

すると隣で朝から来てぜんぜん釣れなかったというフカセのベテランも渾身の力をこめて釣り上げたのは40cmクラスの型のいいクロダイ!

やっぱ発電所効果か!

釣ったメバルは煮付けにして美味しくいただきました。