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若者を叩く資格の無い高齢釣り師

人気釣り場「網代」の閉鎖をふり返り

 

人気の網代が釣り禁止になって二年が経つという。

自分が釣りを始めたのは数年前なので一度も行ったことがないのだが、釣り禁止となったいきさつをある釣り場で聞いた。

ゴミを撒き散らすのはどこでもある話だが、深夜に騒いだり、係留してある船舶にいたずらしたりするほか、挙げ句は船外機を盗む輩までいたというから驚きだ。

 

アンタ、それ言う資格ないよ

「外から来た若い連中の仕業で、地元じゃないから汚しても平気なんだ。こっちはいい迷惑でまったくけしからん」

そう嘆く高齢釣り師だったが、その男は釣り場にゴミを捨ててはいなかったものの、釣った外道(アイゴ)を通路に放り投げていた。

 

釣った魚を道端に捨てるのは生命の尊厳を傷つける魚への冒涜である。
生ゴミを捨てることと何ら変わらないし、アイゴは毒針を持つだけに知らない人が踏んだり触ったら大変危険だ。

そんなことも考えない高齢者に若者を悪く言う資格があるのだろうか?

 

正義を語らず道徳を説く

フカセ釣りをしない釣り師は、コマセが臭くて汚いと文句を言う。

確かにこういう後始末をしない輩がいるからフカセ師の評判が悪い訳だが・・・

では石鯛師はゴミを出さないのかと言えばこの有り様。

サザエの貝殻やタバコの吸い殻、ラインの端切れは放置だ。

ついでに言えば、ルアーマンも根掛かりしたルアーや餌木は放置しているし、河川では木々に絡む蜘蛛の巣のようなラインの残骸も酷い。

 

つまり、釣り師はみんな五十歩百歩なのだ。程度の差こそあれ、釣り場の環境を乱していることを皆が自覚しなければならない。互いに叩くのではなく、フォローする気概が必要だろう。

それゆえベテランが無知なビギナーに怒鳴ったり高圧的に文句をつける姿をよく見かけるが、あれは痛い。本人は正義を語っているつもりだが、傍から見れば同類である。

「お前らも散々それをやったんじゃねーの?」と言いたい。

皆がもっと寛容かつ丁寧に粘り強く啓蒙していく必要がある。

 

釣り業界も含めて釣り師の道徳が向上しない限り、同じことが繰り返されて釣り場が閉鎖されていくだろう。

 

初めてのバス釣り

真夏の釣り

毎年、夏のこの時期は釣り物に困る。イワシなどの小魚は釣果に困らないものの、グレなど上モノの大型は影を潜めてしまうし、釣れても磯臭くて美味しくない。そもそも炎天下の磯は地獄だしヌカカも多くて近づきたくない。砂浜は海水浴客やサーファーが多くてキスの投げ釣りは秋まで一休みだから、サビキ釣りが主体となる。

でも毎回サビキでは飽きる。何か無いかと思案した挙げ句、バスを釣ることにした。
元来、食えない魚(食って食えなくはないが‥)は釣っても面白くないと手を出さなかったが、何でもやってみるものである。これがなかなか面白かった。

 

タックルはエギングロッド

とはいえ、限られた予算で釣りを楽しんでいるため、あれもこれもと道具を買い揃える訳にはいかず、使い回しが基本となる。今回は知人から頂いたエギングロッドで試してみた。バスロッドよりも長くて硬いため、多少使いづらいが何とかキャストできた。

仕掛けも適当ワーム

お店に行くと目が回るほど多彩なワームにどれを選んでいいかさっぱり分からない。ロッドももらいものでスペックが分からない上にエギング用だから店員に相談するのも気が引けて目についたリグとミミズのようなワームをチョイスした。

 

ビギナーズ・ラック

何でも初めての魚種が釣れたときは感動する。
いろいろな釣りに手をだすから万年ビギナーな訳だが、自分は運がいい。

ビギナーズラックという言葉あるが、今年の春に始めたエギング、ヘチ釣り同様に、始めて早々に目的を達した。

こんな簡単に釣れるの?
そう思えるくらいにあっさり釣れてしまった。記録的な炎天下の中、超浅場でのヒットである。

適当に放ってダダ巻すると、水草の陰からバスが勢いよく飛び出してパクリ!

食えなくてもおもしれぇじゃねぇか!

釣ることが面白い、という釣りの原点を感じたヒットだった。

 

 

最も悔しい釣行

釣果は場所でほとんどが決まる。

同じ場所に通い続ければ自ずとポイントが分かってくるが、初めての場所でも見定められるのが上級の技術といえる。
しかし自分にはその技術が無いから、ひたすらネットや釣具店で情報を集めるしかない。
だが、今回の釣行はあまりに遠方で、しかも急遽の渡船だっただけに情報が少なすぎた。

その結果、今までで最も悔しい結果となってしまった。

急遽の予定変更

場所は兵庫県淡路島の離島「沼島」
当初は沖に突き出たメガフロートという管理釣り場でアジでも狙う予定だったのだが、釣果が芳しくないということで、黒鯛が数釣れているという沼島への渡船に変更した。

誰でも二桁狙えるほど釣れていると聞き、それなら黒鯛に縁の薄い自分でも釣れるのではと期待して行ったが結果は惨敗だった。

 

情報不足の沖磯

船長の言われるままに降ろされた磯には自分以外は二名の常連。
初めての知らない場所なので、自分はとりあえず深さのある船着き場に釣り座を取り、常連は自分の左右に構えた。

黒鯛が最初にヒットしたのは自分だったが、バラしてしまいそれ以降は黒鯛のアタリがまったく無くなった。常連たちは長らく竿が静かだったが、最終的には各3枚上げた。これはこれで悔しい。

 

規則違反の地元師

しかし、それだけなら、まあ仕方が無いと諦められたのだが、問題は途中からやってきた地元師の爆釣を見せつけられたことだ。

自分たち三人が苦戦している最中に背後の崖からロープを伝って降りてきた老齢の地元師は、奥まった浅場に釣り座を取ると、我々の貧果を尻目に黒鯛をバンバン釣り始め、挙げ句はなんと50オーバーの石鯛まで釣り上げたのだ。しかも1.5号の細ハリスでである。

自分が貧果を嘆いていると、
「沈み根がある、お宅のいるそこが一番良いところなんだけどね~」と言う。

それでまたしばらく粘ったが、いよいよ我慢できずに地元師より奥の釣座に移動しようとしたら、
「そこは浅いからだめだよ。」と助言めいたことを言ったので諦めたが、実はウソだった。

 

釣りは情報戦

後から別の磯で釣っていた常連に聞いたところでは、その地元師の場所が一番良い場所だったという。しかも、地元師が地伝いに降りて来たのは規則違反で、そこでは渡船の客以外は竿を出してはいけないことになっていたのだ。

「そんな奴、追い出せばよかったんだよ」とは常連。

時既に遅しである。

地元師は、いかにも空いていた場所にしょうがなく入釣したように振る舞っていたが、
内心「こいつら、何も知らね~んだな。へへへ」とほくそ笑んでいたに違いない。

 

地元師が来なければ釣座を変えて自分がその釣果にありついたかもと思うと残念でならない。
気軽にリベンジができる場所でない故に悔しくて仕方ない。