月別アーカイブ: 2015年8月

宮台真司氏の弱点

先日、仕事帰りに以前から気になっていたイベントに参加してきた。

新宿のロフトプラスワンというトークライブハウスで行われた報道系のインターネット動画を配信している「videonews.com」という番組の公開収録である。

videonews

この番組を主宰するのは神保哲生というジャーナリスト(写真左)。軽妙でやさしく、アナウンサーのように聴きやすい良い声が自分は好きだが、何と言っても最大の魅力は基本的にはリベラルな立場を取りながらも、右左にとらわれない非常に多元的な視点でニュースを切り取るところである。彼ほどそういった自由な視点でニュースを語れるジャーナリストは類を見ないし、そのような番組も無いと言っていい。

今回はその番組で相方をつとめる社会学者の宮台真司との公開対談だが、多くの聴衆が宮台氏目当てのなか、自分は生の神保氏に会いたくて参加したのである。対談のテーマは『この20年で僕たちが得たもの、失ったもの』だったが、宮台氏が遅れてきたこともあり、時系列を辿るだけであまり内容は無かった。でも生神保氏を拝めただけで満足だ。

ただ今回のイベントで宮台氏についてひとつ感じたことがある。彼は東大卒のエリートで首都大学東京の教授を務め、数々の書籍を出版する傍ら、多くのメディアに出演している。番組では宮台節とでも評したらいいのだろうか、難解な学術用語と耳慣れない外来語を駆使して大學の講義のような抽象的な概論を早口で捲し立てるのがウリ。これは自分のような非エリートを煙に巻くのには有効だが、実務家や現実と向き合う具体論を中心とする論客には弱いということ。

こんな短い動画で決めつける訳ではないが、彼がよく言うアメリカに従属するとを「米国のケツを舐める」と批判していることへのツッコミに対する具体的な反駁になるとしどろもどろ。沖縄問題や地位協定、思いやり予算などいろいろ言い返せるだろうが、この時の彼は疲れて不調だったのか、いつものキレも無い。

彼はジャーナリストで無ければ官僚でも政治家でもない「学者」。歴史学や哲学を基に過去の事象を総括して論じるには長けているものの、自らが体感し、取材したリソースは乏しいので具体的な事例や、リアルタイムな未来に向けた、言い換えればこれから起こることへの対策などを求められると弱く、ほとんど内容がない。それでも唯一強いのは援交などの性愛と教育問題で、それは彼がフィールドワークした蓄積があるからだろう。

人気過ぎて釣れない湘南のキス

春から秋にかけて湘南の海岸には日の出前から投げ釣り師が等間隔にズラリと並ぶ。
6月には大磯ではキス釣り大会が行われていたようだが、それだけ多くの人が釣るからなのか、
はたまた自分が下手だからなのか、シロギスはその人気とは裏腹にあまり釣れず、3回の釣行で釣れたのは1匹だけ。

今回はその大磯海岸から竿を出したが、まったくのアタリ無し。周囲も釣れている気配が無い。
朝5時半から昼近くまで粘ったものの釣れたのはヒトデだけ。

ヒトデ
こんなのボーズでなかったらバッカンに入れないし、写真なんて撮りません。寂しいからとりあえず次が釣れるまでキープ。
わかるかな?この気持。。

そして午後は国府津に移動したら、3投目で念願のシロギスがヒット!
幸先良いスタートだと思ったものの、その後はチビ真鯛のオンパレード。
それでも何も釣れなかった大磯よりはマシで、「腐っても鯛」ならぬチビでも真鯛。味噌汁の出汁には最適なので有り難く持ち帰った。あんなチビ真鯛でもスーパーで売っているというから驚きである。因みにオセアニアのニュージーランドでは真鯛はスナッパーと呼ばれていて魚屋にも並ぶほどの人気の魚だが、自然環境にうるさいお国柄、チビや木っ端はリリースが義務付けられていて外国人の自分等が入れ食いを楽しんでいるとリリースしろと注意される。

ともあれシロギスってマジで美しい。

シロギス

「渚の貴婦人」なんて呼ばれるが、細くて透き通った肌、ピンクとも薄紫ともとれる控えめでほんのりとした化粧は「大和撫子」のお手本のよう。スーパーでは干からびた解凍モノのヒラキを見かけるが、あんな物とは比べ物にならない。

シロギスにますます惚れました。

【デザインと商標】アジアの近代文化は欧米のパクリでしかない

サイトと関連メディアのIDとしてのロゴマークを変えてみた。

2shylogos

書体をポップな感じにして、中央のコーヒーの写真からカラフルな「三つ巴」にしてみた。この三つ巴のカラーのブルーは「海」、淡いブルーは「空」、グリーンは「山」、そしてその隙間をうめる紺は「川」で「自然」をイメージした。三つ巴という家紋を用いた理由は、自分の家系がという訳ではなく、単に「日本らしさ」を取り入れたかっただけです。因みに最初は海と山で「二つ巴」にしようとしたところ、有名なサーフブランドのロゴに似てしまうので止めました。

でも誰が見てもこのロゴはあの有名コーヒー店のロゴのパクリだと思われるでしょう。

starb

その通りです。でも、強いて言えば本当のところはパクリのパクリです。よく行く地元のフットサルコートのロゴがコーヒー店のロゴをアレンジして中央にボールのイラストを描いたものを使用しているのですが、配色や書体等が酷似しているのですぐパクったものと分かります。自分はそれを真似て今度はコーヒーの写真に差し替えたという訳。なぜコーヒーなのかと言うと、簡単に説明すれば開設当初はコミュニティサイトを作ろうとして、人が話をする場所=カフェという発想でした。決してコーヒーショップを営んでいるのではありません。

あのロゴは世界的に有名なコーヒーチェーン店のものですからこれまでもいろんな企業や個人がパクったり、パロったりしてきたのはご存知の方も多いはず。パクリの得意なアジアの国々ではパクった側が勝訴している例もありますが、日本では某大衆コーヒー店の別ブランドのロゴが酷似していると指摘を受けて配色を変えた経緯があります。
ex-coffee

これ、最初はグリーンだったそうですから、そうなるとモロですよね。人魚をコーヒーのイラストにして、☆をドットにしただけですから。同業者がこういうパクリをすると「意匠(デザイン)」というより、サービスや商品の混同を防止する「商標」の部分でマズイでしょう。パクった側もそれなりのブランドを築いてきたのだから、もっとオリジナルなものを作ればよかったのにと思いますね。食べ物関係はパクリが多くてカップ麺やカレー・ルーのパッケージで酷似したものが出て裁判沙汰にもなってましたが、パクリが長く定着するとそのカテゴリーのサービスや商品の代表イメージとなり業界全体で共有するというのもあるので、パクられた方も目くじら立てずに名誉なことだと一定の寛容さがあってもいいとは思いますが・・。
例えば日本車はこれまで欧州車のパクリばかりだったが、最近は欧州車が日本車的なディテールになってきて、どちらが本家なのかわからなくなりながら進化しているし。

とはいえ、このところ話題になっている東京五輪のエンブレムのパクリ問題は頂けない。過去の作品もコピー&パクリで、よく今まで問題にならなかったものだと驚いている。右から左に仕事を流す商業デザイナーって所詮あんなモンなんですかね?「似てない」「ベルギーのは見たこともない」なんて白々しいコメントしていましたが、あれで日本のトップクリエイターとされると彼を目指している若手はどうなってしまうのか心配だ。この問題の場合、さらに深刻なのは五輪は(サッカー)ワールドカップと同様に商標や意匠に物凄くうるさい組織。国際商標として登録してしまうと、草の根のオリジナルの方が盗作呼ばわりされかねないし、類似のデザインが許されなくなってしまうこと。彼のしたことはその意味で二重に問題だ。

パクリの言い訳に「インスパイア」「オマージュ」なんて言葉が昔から使わているが、最近は「ブラッシュアップ」なんて言葉もよく耳にするようになった。「磨きをかける」という意味だが日本を含めアジアの産業は欧米文化の後追いであり、白人文化を取り入れ、改良して安く売りだして発展してきた。その意味で日本の文化、経済そのものがパクリと言っていい。

モダン=欧米化=進化と捉え、それを追い求める限り、あのような問題は今後もなくならないし、インターネットが普及し世界中の情報が簡単に得られることに慣れきった現代人は「STAP細胞問題」や「東京オリンピックエンブレム問題」のようなコピペが常態化することは避けられないでしょう。アルファベットを使うことが原則となれば、欧米諸国の方が遥かに質も量も多い訳だからどうしても後追いになってしまう。欧米化を追い求めるうちは世界に通用するデザインは生まれないだろう。

オリンピックのロゴも白紙に戻して、漢字や仮名をモチーフにした日本の伝統文化を使ったものにした方がいい。そうすれば欧米とバッティングすることはないはずだ。